なんでもあるインドへ出発

2018年6月30日


安室奈美恵さんで思い出した

どもども、ぶうすけです。

安室奈美恵さんが芸能界引退を発表して最後の NHK 紅白歌合戦が今夜です。
デビューから25周年だそうですね。
安室さんは外見が若いのでまったく歳をとったように見えないのが驚きです。

今から約 20 年前。
1996 年頃の安室さんは小室哲哉さんプロデュースで、毎月あるいは毎週かってくらいの頻度で新曲をリリースして、その全てがヒットしていました。
当時 20 歳前後だった方などはシングル CD やアルバムを買った人も多いのではないでしょうか。

で、その安室さんが売れまくっていた年の春頃に僕は本屋で 1 冊の本を見つけました。
「ゴーゴー・インド」(現在は「新ゴーゴー・インド」が刊行)という蔵前 仁一さんが書いた旅行記でした。

飾らない言葉で、「なんでもある」のがインドなのだと書いてありました。
波打ち際でトイレをする。
牛が道の中心を歩く。
トイレに紙はない。
土の家が住んでいるなどなど。
それにお金をかけずに旅行するバックパッカーとしてのお手本みたいな内容でもありました。

携帯電話もほとんどの人が持っていない当時。
日本にしか住んだことのない僕にはとても想像できない世界が書かれていました。
親しみのわくイラストにも興味をひかれました。

大学に入った年にきれいな女性の先輩に「なんでもあるんだよ。ココでは」と教えられたことがあります。
それ以来いろんな出来事に出会う度に「ほんとうだ」と納得していた僕は「なんでもある」ということにとても関心がありました。
それで僕はその本を夢中になって読みふけり、その日のうちにインドに行くことを決めました。

しかし、一人で初の海外旅行に行くには僕は小心者過ぎました。
そこで幼なじみに、蔵前さんのこの本が面白いから読んでみてと言って渡しました。
彼はすぐに読み始めゲラゲラ笑って気に入った様子でした。
その次の日には一緒に行くのを決めたと思います。
彼が 8 月の終わりで仕事を辞めるので、その時なら行けるということになりました。
僕は 9 月から 2 ヵ月間夏休みです。
絶好の機会でした。

2 人とも貧乏でしたので、飛行機は 45 日固定というチケットを予約しました。
どうせ海外でインドに行くのだから、なるべく日本人が少なそうな遠い所を目指そうと計画しました。
インドの西のムンバイ(旧ボンベイ)から南のマドゥライを往復するという大筋の予定を立てて、それくらいの長さが適当であろうと決めました。

そして 1996 年 9 月のある日。2 人でエア・インディアに乗り込みました。
隣の席や周囲には外国の人ばかり。
出発がいきなり 6 時間ほど遅れていました。
期待と同じくらい不安がいっぱいありました。
日本人のスチュワーデスが乗ってくれているのが救いです。

帰って来る頃にはきっと安室さんの新曲が出ていることでしょう。

今思えば、デジカメもスマホも持っていなくて、世界がすごく広かった頃の話です。

インドの海岸
インドの海岸

ではでは。